モーニングコールをしよう(サフゲイ編)

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   『モーニングコールジェットコム』です。
   私達の仕事は、会員登録して下さった方に毎朝モーニングコールをする事。
   朝が苦手で寝坊ばかりしてしまうという方、いらっしゃいませんか?
   そんなあなたを優しく起こして差し上げます☆
   今日は一人のアルバイターの例を見てみましょう。

   プルルルル……ガチャ

   ゲ「…ぅ…んっ。サーフか?」

   サ「ゲイルってば朝から挑発するね」

   ゲ「…何を寝ぼけた事を言っている」

   サ「朝だよ」

   ゲ「あぁ、もう起きる」

   サ「ゲイルって電話でも淡々としてるんだな。疲れない?」

   ゲ「別に。お前は電話になると途端にお喋りになるな」

   サ「相手の顔が見えないってさ…なんか興奮するよね。」

   ゲ「…」

   サ「暴走しそうになるくらい…」

   ゲ「…理解不能だな」

   サ「ゲイルの声って聞いてるだけで興奮するんだよね。片手が悪魔化しちゃいそうだよ」

   ゲ「切るぞ」

   サ「随分冷たいな。甘えん坊な年下の男にしか興味が無くなった?」

   ゲ「何を言っている」

   サ「ははは。恋する男は悪魔にも天使にもなれるって知ってた?」

   ゲ「お前が言う事はいつも俺を困らせるな。疲れてるのか?」

   サ「…かもな。ゲイルが最近、どっかの坊やに構いっきりだから困らせたくなるんだ」

   ゲ「シエロの事か?だからあれは…」

   サ「わかってる。若い人材を育てたいんだよね」

   ゲ「なら何故訳のわからない事を言う」

   サ「恋に狂った馬鹿な獣だから、な」

   ゲ「詩人だな。だが笑えん」

   サ「じゃあもっとトークスキルを上げるかな。一応リーダーだし」

   ゲ「言葉は少なくともエンブリオン奴らは着いてくるさ」

   サ「そうかな。じゃあ先に基地に行ってるよ」

   ゲ「サーフ」

   サ「ん?」

   ゲ「俺がリーダーと認めてるのも信頼しているのもお前だけだ」

   サ「…」

   ゲ「お前が何を心配しているのか知らんが、俺は一生お前だけに着いていく」

   サ「…最高の殺し文句だな」

   ゲ「じゃあな」

   サ「あぁ」

   ガチャ

   ゲ「全く、俺をこんなに困らせるのはアイツだけだ…」

   どうでしたか?
   このように大人な恋があるかもしれないこの『モーニングコールジェットコム』!
   皆様のご登録、お待ちしております☆

   END

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   楽しい朝のお目覚めでした(笑


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